あの伝説の雷門中守護神の三国太一が使う最強技「無頼ハンド」手を目の前で組み、そのまま大きく振りかぶってから腕を横に開き、黒と赤の巨大な手を出現させてシュートを止めるという火属性最強のキーパー技。ちなみに「無頼」とは頼るものが無い、といった意味と、そこから派生して、定職を持たない、素行が悪い、ならず者、といった意味になるとの事。関連して、そのような不良っぽい男の事を「無頼漢（ぶらいかん）」と言ったり、昭和20年代に、反権威、反道徳的な作品を出していた一部の作家を「無頼派（ぶらいは）」と読む。「頼るものが無い」＝ 親がいない、自分で生きて行くしかないといった所から、怖いもの知らずな、不良っぽいといったニュアンスで使われる。しかし我らが雷門中守護神である三国太一は決して「無頼」な男ではない。母子家庭で育った彼は家庭環境から安定した進路を取るためにフィフスセクターの指示に従おうとしていた。後輩の熱意や応援に来た母親の姿を見て自分の本音と向き合い、フィフスセクターに逆らい守護神となった。雷門中の裏キャプテンでもありながらキャプテン、同期、後輩の面倒を見る雷門中で一番頼れる男となっている。そんな彼がなぜ「無頼」ハンドを使うのか…それは現代のサッカーは必殺技よりランクの上の化身を使うことで勝利に近づく環境であるからだ。三国太一は化身を持ってはいない。go2では習得できる化身はMF化身であるため、キーパーをすることができない。そんな彼が「頼み」になる化身は「無い」が己の身一つでシュートを止める覚悟・責任がこの「無頼」ハンドには詰まっていると私は考える。